2021年05月06日

バネをナメんぢゃねーぞ

バネをナメんぢゃねーぞ


おっす!オラ

「ハンマースプリング」

オラのレート(強さ)を変更したカスタムパーツがあったり、手っ取り早く短くカットして弱くしたりするカスタムがあるみてぇだな?オラが弱くなるとトリガープルが軽くなってブローバックスピードもキレキレになるそうじゃねーか。ワクワクすんなー!でもよーオラをイジくるとけっこうな確率でブローバックが不調になってやっべえぞ!


バネをナメんぢゃねーぞ


…で、本日の主役はハンマースプリング。その名のとおりコッキングの際、黄色矢印の方向へハンマーにテンションをかけるバネです。


バネをナメんぢゃねーぞ


トリガーを引くとシアが動きハンマーが落ちる…というか視覚的には起き上がってスプリングのテンションは赤色矢印の方向へ作用します。

実はこのテンションがブローバックには重要で「スライドが後退するのを押さえつける」という役割があります。

「はぁ?スライドを押さえつけたらブローバックしねーぢゃん!なに言ってんのオッサン?」

わかります、わかります。その疑問わかりますよ。そして私は確かにオッサンです、100%濃縮還元型オッサンです。それはさておき…

私はこのカラクリを理解した時「スゲー!」と感動しました。ガスガンの動力は当たり前ですが「ガス」…つまり気体です。気体を利用して動力を生み出すには圧力がカギとなります。

風船が割れる時に「パァーン!」と破裂するのは内部で閉じ込められていた高圧の空気が一気に開放されるために起こる現象です。パツパツに膨らんだ風船を針で刺すと勢いよく割れますが、しぼんだ風船では刺した穴から空気が漏れるだけです。この原理がブローバックにも適応されます。

バネをナメんぢゃねーぞ


ハンマーダウンとともに噴出されたガスはローディングノズルの中に流れて行き「BB弾を発射させるチャンバー方向(赤矢印)」と「ブローバックするためのピストン方向(黄矢印)」の2方向にそれぞれ作用します。細かい話をすると難しいので割愛しますがポイントは

「充分な圧力がなくてもブローバックしてしまう」

という事です。ピストン側の内圧が正常な圧力に達すると「ガシ!ガシ!」と力強い正常なブローバックをしますが、弱い圧力だと「ぱふぱふ」となんとも情けないブローバックになりトラブル発生となるわけです。ぱふぱふぱふぱふぱふぱふぱふぱふ

で、話はトリガースプリングの話に戻ります。何故このスプリングを弱くするとブローバックの不調に繋がるのか?つまり

「スライドを押さえつけるチカラが弱くなり必要な圧力に達する前にブローバックが始まってしまう」 

ということでした。マジでよく考えられてできてるわー

スプリングカットを「お金がかからない手軽なカスタム」として紹介しているブログをよく見かけます。私も迂闊に手を出し「ぱふぱふブローバック」を発生させてきました。「撃ちやすくする」カスタムでも紹介しなかったのはトラブルが起きやすいと思ったからです。

他にもリコイルスプリングやノズルリターンスプリングなどの変更もブローバックに影響を与えます。比較的安価なパーツなので手軽にカスタムできるメニューですがトラブルにハマりやすいということもお忘れなく。

ちょいと難しい話になっちゃいましたが…

ばねのいろは うつりにけりな いたづらに
ばねがびよよ~ん ながめせしまに


小野小町の歌です(嘘)。深いですね。

ばいちゃ!






Posted by harumaki at 12:54│Comments(0)
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