2022年07月31日
経過報告③

最近のこのブログの内容…通りすがりの方々にはさっぱりワケのわからん内容になっていますが興味のある方は過去記事を参照してください。
現在、ノンホップバレルを組み込んでみたもののスライドが破損するという難問にブチ当たり試行錯誤中。いろいろ検証してみた結果スライドとブリーチの間に衝撃を吸収するバッファーを設置してみることに…結果、動作に異常もなくスライドの破損も発生せず、まぁそれなりの効果は出ているのかな?と…

しかし検証に使用したのは10gほど肉抜きした純正ブリーチ。スライドの動きがカスタムブリーチよりも遅くキレもない、さらに材質も純正ブリーチは亜鉛合金(?)なので硬度にも違いがある。
そのあたりを考慮してリコイルスプリングをパワーアップし、スライドがより割れやすい条件で検証。

で、
割れる…と、
ただしバッファーを挟んでいるスクリューまわりは無事でスライドの上部にクラックが発生。要するに敵がもう一人いたワケですね。

イメージでいうとこういう感じ。

ゴムバッファーを設置したもののブリーチ上部は直でスライドと接触しているのでここから強い衝撃がかかったのか?そのあたりは憶測でしかありませんが…だとしたらここにも何か衝撃を吸収する仕掛けが必要…でもこの部分、ブリーチ側は削ってスペースを作るほどの厚みはなく、スライド側を削ると耐久性が落ちてさらに割れやすくなる可能性が…
で、いろいろ考えた結果「ビニールテープを貼ってみる」という夏休み自由研究的な策。

一応この状態でスライドに組み込むことができたのですが…テープの厚みは0.2㎜もないくらい。

で、そんな僅かな厚みでもブリーチの位置が前進するからかサイトカバーのスクリューがきちんと入らなくなりとりあえずガムテで固定。

さらにいろんな異物を挟み込んでいるのでブリーチの位置が落ち気味になっていたらしくノズルリターンスプリングが噛んでしまって3本もやってしまいました…

そんなこんなで細かい修正を重ねてテストランしてみた結果、割れ…
てない、と
この検証用のスライド、割れるたびにアロンアルファーで溶接しているので割れる原因の判断が難しく実際のところこの策が効いてるのか効いてないのかさっぱりわかりまへん。しかもここまでしてノンホップバレルを組む必要があるのか、ないのか…判断もつかなくなっています。
ノンホップバレルは選択肢がないので自作されている方もおられるみたいですね。以前はライラクスからも販売されていましたが今はしてないみたい。もし自作されている方からこういうスライド破損の心配がないバレルを購入させてもらえる環境があるならそちらのほうが面倒や心配がなくていいかもしれませんね。
しかし一旦やりかけた事、トコトンやってやろうじゃないの!
ってことで次はカスタムブリーチで
やってやろうじゃないの!
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22:30
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2022年07月24日
経過報告②

割れたスライドたちよ…かたじけない。

ちなみにコイツは先日割れたビーチボーイズのタカシ?ユタカ?どっちだっけ?どっちでもええわ…割れて欠損した部分をエポキシパテで埋めたヤツ。コレを使って割れる要因を検証してみたところ…さっぱりわかりませんでした。でもこの割れ方をみてピンときたのですが…構造上ブリーチが内部で動いてるわけでもない、となると瞬発的に強い衝撃がスライド背部にかかって割れているのではなかろうか?…つまりイメージでいうと

こういう感じ。
むかし物理学者の大槻義彦教授は「世の中の超常現象の大半はプラズマ現象で説明がつく」と言っていましたが多分このスライドが割れてしまう原因もプラズマが関係しているのではないかというひとつの仮説に至りスライドの内部で何が起きているのかをおさらいしてみることに…

まず弾を発射するとスライドがブローバック(後退)します。この時もおそらくプラズマが発生しているのでしょうがフルストロークするとリコイルガイドに取り付けてあるバッファーがプラズマを吸収。そのため「スライドが割れる」という超常現象から免れることができているのがわかります。

しかし今取り組んでいる問題はブローバック後のスライドのリターン。
前回リコイルスプリングのテンションを調整する(前回記事参照)ことでできるだけプラズマを発生させないというコトに取り組んだワケですが…これは謂わば「対処療法」であって「原因療法」ではない…つまりスライドの割れるまでの時間を少し先延ばしにしたというだけでスライドが割れる原因そのものにアクセスしたわけではないというコト。
で、改めて「割れる原因」を考えてみたのですが、ノンホップバレル「はみけつ」を搭載したことでリターン時の衝撃を吸収する役割も担っていたゴム製のホップパッキンがなくなり100%濃厚プラズマがスライド背部をアタック、そして粉砕…と思われる7月24日現在。

じゃあどっかに衝撃を吸収するバッファー的な物を設置してやれば…と考えながらブリーチをしげしげと眺めていると見つけました。
「ここ…アリぢゃね?」

ということで思い立ったら即行動。
さすがにカスタムブリーチでいきなり検証するのはリスクが高いため保管していた純正肉抜きブリーチ君に犠牲になってもらうことに。

意図は単純にこのブリーチ背部の出っ張った部分を削ってスライドとの間にできるスペースにやわらかーい素材を挟みこんで衝撃を吸収するという作戦。

ということで関西ホームセンター界の雄「コーナン」にまっしぐら。そこで見つけたクロロプレンゴムシート、注目すべきは「弾力性◎」。コイツを適正サイズにカットし穴あけポンチでネジを通す3㎜の穴をプラズマパワーで「ズドーン」。
ちなみにこのゴムシート厚さが1㎜ですがブリーチの出っ張りは1㎜も削ってません。削りすぎてこのゴムバッファーがスカスカに入ってしまうと意味がなくなるので先にこのゴムバッファーを用意してブリーチが少しキツイけど何とかスライドに収まる、という所まで削りました。

で、こんな感じでスライドを組んでみたわけですが…どうなることですかね?正直それほど期待はしていませんが…これからまた検証してみたいと思った、ある日曜日の夜。
Posted by harumaki at
23:27
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2022年07月19日
経過報告①

結成して間もなくスライド粉砕事件が発生し解散となったビーチボーイズ…
再結成に向け日々ボーナス商戦で忙しい中、時間を見つけては地味な作業。
結局のところ粉砕事件(過去記事参照)を解決する手がかりはリコイルスプリングの見直しくらいしか思い浮かばないのでいろいろな条件でスプリングの検証を日々繰り返しています。

ちなみに使用しているスプリングはこのAIPの100%のモノ。メインスプリングとセットになってます。
純正と同レートと説明されてますが純正よりかなり柔らか仕上げのスプリング。
とにかく今取り組んでいる作業の目的は
速射性能を失わずスライドリターンの衝撃を最小限にして破損を防ぐ
ちゅーコト。なので柔らか仕上げのAIPのスプリングは理にかなってるちゅーワケ。

で、このAIPのスプリングで3種類の検体を用意してプリロードとフルストロークのテンションを測定。
いろいろやってみた結果やはりプリロードをコントロールしてゆくという方針で進めることに。

確定したいポイントは2つ
①速射性能が失われないプリロードの最小値
②スライドが破損しない限界値
ということでプリロードを刻んでいきたいのですが何本も検体を用意するワケにもいかないのでバッファーの厚みを利用してプリロードを調整。バッファーの厚み1㎜あたりプリロードが約10g増減します。

ちなみにバッファーは3㎜を超えるとスライドストップがかからなくなります。
この地道な検証の結果速射性能が維持できるプリロード最小値が350g。そしてスライド破損が始まるプリロード限界値が

380g
という結果になりました。一応2回検証し2回とも同じ結果になったのでそれなりに信頼できるデータかなと思います。
でも、これは私の個体でのデータなのでノンホップバレル「はみけつ」を組み込んで同じようにスライドが破損した場合すべての個体に適応するデータではありませんのであくまで参考として考えてください。
…ということで、オレのリコイルスプリングのプリロード値
360g
で逝かせていただきヤス。
しかし…これで全部解決ちゅーワケにはいかんやろなぁ…まだまだ検証せなあかんことがぎょーさんある…
ニャー!(ΦωΦ)
Posted by harumaki at
22:19
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2022年07月04日
ビーチボーイズ再生計画

夏が始ったのか始まっていないのかよくわからないうちにスライドが粉砕し、夏を知ることもなく逝ってしまった哀れなビーチボーイズ(前回記事参照)。
彼らを再生すべく、まずは粉砕パワーの源であるリコイルスプリングを見直します。

まず組み込んでいたスプリングの強度を測定。以前にも紹介した方法(過去記事参照)で測定するのですが測定と言っても正確なものではありません。でも比較する目安には充分になる測定なので改めて説明しておきます。
写真のように秤の上にガイドとプラグとスプリングを組んだ状態で載せて…

ガイドの先端とプラグがツライチになっている状態でスプリングの反発を重さで計測します。これが平常時にかかる負荷でここでは「プリロード」と呼ぶことにします。

次にプラグを押し込んでリコイルバッファーから少しだけ浮いた状態でスプリングの反発を重さで計測。これをブローバックでフルストロークした時にかかる負荷とします。

この方法で4種類のリコイルスプリングの強度を測定。ちなみにビーチボーイズに組み込んでいたスプリングは純正をカットした物になります。

測定した結果がこちら。横軸がストローク長(cm)縦軸が反発力(g)です。
今回のポイントは「スライドが破損した原因はブローバック後のスライドのリターンが強すぎたからなんぢゃね?」→「だったらリコイルスプリングを弱くしてやれば破損しなくなるんぢゃね?」という単純な発想…
で、とりあえず各グラフが描く台形の面積をそれぞれのスプリングがスライドリターン時に発生する反発力と仮定すると…
純正:4675
AIP:3325
ビーチボーイズ用:3750
AIPカット:2100
となります。
ビーチボーイズ用は純正スプリングをカットして20%パワーダウンさせていたにもかかわらず結果的にスライドは破損…ということはこれよりもパワーのないスプリングで組んでみたらどうなるのか?
ちゅーことで手持ちの中で一番弱いAIPの物をカットしたスプリングで検証。
すると…

割れ…ない、と。
ただやはりスプリングが弱すぎて速射性能はダウン。ビーチボーイズ用に作ったスプリングより約44%パワーが落ちているのでスライドのリターンが目に見えて遅くなりました。

ということで新たにスプリングを作製。
スライドにダメージを与えず、且つ速射性能も出せるという条件。
難しく考えてもしゃーないのでスプリングレートが純正よりも低いAIPのスプリングをセレクトしプリロードが250gあたりになるようにカット。

でフルストローク時の負荷も計測しトータルパワーを比較すると
ビーチボーイズ用:3750
NEWスプリング:2600
AIPカット:2100
元々のビーチボーイズスプリングより約30%のパワーダウン、そして先程テストした弱々スプリングより約24%アップ。
このスプリングで再度組み立ててテストすると速射性能は良い感じに戻りレスポンスは改善。そして肝心のスライドは…

耐え…た、と
「いい感じぢゃーん」と撃ちまくっていたのですが、やっぱり出ました
ぱふぱふブローバック…
やはりプリロード260gだと抑え込みが足りずローディングノズル内部のバルブが閉じ切る前にブローバックが始まってしまう現象が発生。結果、連射すると「ぱふぱふ」の弱いブローバックが稀に発生してしまいました。
さてさて、どうなることやら…(つづく)
Posted by harumaki at
22:53
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2022年07月01日
ビーチボーイズ逝く

梅雨が実感する間もなく明けてしまい、上から落ちてきたかのような猛暑の中ビーチボーイズのタカシとユタカが逝ってしまいました…
スライドがダブルです。夜マックぢゃねーんだからよ…
派手に粉々に割れたのはハンマープロテクションの影響と思われますがそもそもの原因は…

コイツです。
はみけつ…レベル高いですね。スライドが割れやすくなるコトは見たり聞いたりしてたので「やっぱりかぁ〜」という感じ。
ゴムでできているホップパッキンと違って金属製のホルダーがノズルとヒットする時の衝撃が大きく、ブリーチを介してスライド背面を押して割ってしまうみたいですね。

ちなみに別の場所が割れて補修しておいた4.3のスライドでも試しましたが同じようにクラックが入りました。
ファイアフライのはみけつをどうこう言うつもりはなく命中精度は確かですし製品それ自体は素晴らしいと思います。今回はちょっと自分の見立てが甘かったと反省。
…と言っても今のところコレと言ったアイデアもなく途方に暮れ、ケツはハミ出るどころか丸出し状態です。
やっぱリコイルスプリングの調整かニャ(ΦωΦ)?どなたか何か良い対策法があれば
教えてちょんまげ!
Posted by harumaki at
22:26
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