2021年12月02日

WA / SVI リミテッド スライド オーバーホール

WA / SVI リミテッド スライド オーバーホール

ということでWA STI リミテッドを早速イジくっていきます。まずはスライドを分解、からの…

WA / SVI リミテッド スライド オーバーホール

ずどーん!

「いきなり!マグナ」。のっけから真打のご登場です。

WAガスブロの代名詞「マグナブローバック」。細かい説明はもっと詳しいサイトで見ていただいた方がわかりやすいと思うのですが、東京マルイのガスブロは「負圧式」そしてこのWAは「マグナ式」と呼ばれています。

トリガーを引いて放出されたガスは「弾を発射するルート」「ブローバックさせるルート」の2方向に流れていきますが、そのガスの流れを制御する方式がそれぞれで異なります。

WA / SVI リミテッド スライド オーバーホール

まず負圧式とマグナ式ではピストンとシリンダーが逆になっています。なのでマグナはブリーチが「シリンダー」、中は空っぽです。マルイの負圧式はブリーチがピストン、中に円柱のピストンが入ってます。

このようにブリーチを金属製のシリンダーにすることで高圧ガスの流入に対してボア径の変形などを起こさず高い気密性を保持できるんでしょうね。なので結果としてマグナはパワフルなブローバックを生み出せるんだと思います。

マルイのようにシリンダー側を樹脂製にしてしまうと高圧ガスに対してシリンダーが変形してガスの流出が起き、どうしてもパワーロスしちゃうんでしょうね。その埋め合わせとしてパワーを稼ぐため使用するガス量を増やしたり、スライドを軽くしたりしてるんじゃないでしょうか?

現物を見るまでマグナのブリーチが金属製かどうかもハッキリわからなかったのですが今回やっと「そりゃあ金属よね…」と確認できました。

WA / SVI リミテッド スライド オーバーホール

そしてピストン。マルイでは「ローディングノズル」と呼ばれる部分ですね、材質は樹脂製。実はコイツも分解したかったのですがメインの2つのパーツがピンで固定されているんですよね…樹脂に刺さったピンを抜くのはリスクが高そうだったので今回はやめておきました。何かトラブルがあればバラすことにします。

WA / SVI リミテッド スライド オーバーホール

ピストンヘッド部にはデカい穴、ガスの放出口ですね。ここから放出されたガスがブリーチのシリンダーを押し下げてブローバックさせます。

WA / SVI リミテッド スライド オーバーホール


で、ノズルの先っちょから「コンニチワ」と顔を出しているのがマグナのキーパーツである


フローティングバルブ


です。マルイで言うところの「シリンダーバルブ」…なんか昔から触り慣れてる人みたいに説明してますがよく考えたら私も実物を見るのは初めてなんですよねー。なので説明がおかしいところがあるかもしれませんがご勘弁ください。

でバルブの話。

そもそもマグナ式も負圧式も弾の発射をきっかけにバルブの開閉が起こりブローバックフェーズに移行するという点では同じ。じゃあ何が違うの?という話になるのですが…こちらのサイトに詳しい図解(私もお世話になりました)があるので興味のある方はご閲覧ください。

WA / SVI リミテッド スライド オーバーホール

で、一応私もザックリ説明しておくと…まず負圧式。

負圧式のバルブは通常バレル側(弾を発射する側)に開いている状態。しかしトリガーを引いて高圧のガスがローディングノズルに流れると弾が発射されることをきっかけに圧力差が生じます。弾が発射されたバレル側はガスが流出して低圧に、一方反対のブリーチ側はガスの逃げ場がなく高圧になります。

この圧力差によりノズル内のバルブが前進し(黄色矢印)バレル側に流れていたルートを閉じてしまいブローバックフェーズに移行する、という仕組みです。

WA / SVI リミテッド スライド オーバーホール

ほんでマグナ式。

マグナ式のバルブは通常ブリーチ側(ブローバックする側)に開いています。しかし弾が装填されることでバルブが弾で押し下げられてバレル側に開きます。この状態でトリガーを引くとガスはバレル側に流れて弾を発射、と同時にバルブはバレル側が閉じてブリーチ側に開くのでブローバックフェーズに移行する、という仕組み。

なんか「バルブ」と「バレル」が連発してわけわからん説明ですが、どうやらそういうことみたいです。


この2つの方式を比較するとバルブの開閉方法に大きな違いがあります。マルイが採用する負圧式はバルブを確実に作動させるため大きな圧力差が必要となり、より多くのガスを使うことになります。一方、マグナ式はガス量は関係なく弾さえ発射させればバルブの切り替えができてしまいます。

先に話した構造面の違いでも、このバルブの開閉の仕組みでもマグナ式はロスの少ないシステム…なんでしょうね。(知らんけど…)

今までマグナブローバックは字面の情報でイメージしていただけだったのですが実物を目の当たりにして「なるほどなぁ」と思うことも多く、すげー勉強になりました。マジでおもろい!


…と、長々とマグナについて書きましたが、まだバラしの途中…はたして弾は撃てるのか?撃てないのか?次回をお楽しみに!(なかったらゴメン)


















Posted by harumaki at 22:40│Comments(2)
この記事へのコメント
画像を見る限り、パーツに変形や欠損も見られないので、多分撃てるでしょう。
注意点としては、分解掃除の際に、古いオイルを除去するのはよいのですが、注油は最小限にしてください。特にピストン、フローティングバルブまわりは無くてもよいくらい。
マガジンのバルブは、専用のレンチがあれば分解掃除出来ますが、バラさないなら、ノンオイルのシリコンかテフロンのスプレーで軽く噴いて浸透させ、乾いてから使うようにしましょう。
Posted by 射手 at 2021年12月03日 11:43
>射手さん
あらら…ノズルとバルブまわりに結構オイル吹いちゃいましたわ~。この情報を早く知っていれば…

ノズルもバラしちゃおっかなぁー中身が見たいし。
Posted by ハルマキさんハルマキさん at 2021年12月03日 21:25
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